公開: 2024年5月7日
更新: 2024年5月7日
関根廣志氏は、文部科学省が新しい授業法として推奨している「アクティプ・ラーニング」の実践法として、「学び合い」の授業法を提案しています。この方法では、基本的に教員は、児童・生徒が学ぶべき内容を説明しません。教員の役割は、児童・生徒の学びを、「援助する」ことです。授業の最初に、教員は、児童生徒に、その単元で学ぶべきことを説明し、具体的にどのような成果を達成すべきかを示します。その説明を受けた児童生徒たちは、自ら進んで、その学びの目標を達成するためのグループ作りをし、自分たちのグループでどのような成果を出すべきかについて議論し、解決すべき問題を細分化して、各人の作業を決めて、作業を実施します。
これらの作業の途中で、児童生徒が問題に直面した場合、教員は、グループの児童生徒に、どこまで戻って、作業をやり直すべきかの、助言を与えます。実際の学びは、児童生徒たち自身が協働作業を実施する過程で、自ら学ぶことが中心になります。このような授業法を採用した公立中学校では、不登校児童生徒の数が激減したと報告されています。
関根廣志著、{学び合い」の基本について、学び合い 研修資料